先日、ivy webのホームページをリニューアルしました。
公開後のアクセス状況を確認していたところ、少し気になる動きがありました。
それまでほとんどかかってこなかった営業電話が、新しく掲載した電話番号に立て続けにかかってくるようになったのです。
しかも、この電話番号は新しく用意したもので、それまでほとんど外部には知らせていませんでした。
「サイトに掲載した情報が、営業目的で収集されているのでは?」
と思い、アクセス状況を調べてみることにしました。
すると、「特定商取引法に基づく表記」のページに、想定していなかったアクセスが集まっていることが分かりました。
電話番号を取得されにくくしていたのに営業電話が
今回、電話番号や住所については、そのままHTMLに記述するのではなく、HTMLエンティティ化して掲載していました。
さらに、ページ上では簡単にコピー・選択・ドラッグできないようにもしています。
もちろん、これだけで情報の取得を完全に防げるわけではありませんが、単純にページから電話番号をコピーするといったことはしにくい状態にしていました。
しかも、掲載した電話番号は新しく用意したもので、それまでほとんど外部には知らせていません。
それにもかかわらず、ホームページをリニューアルしてしばらくすると、複数の営業電話がかかってくるようになりました。
「一応対策しているのに、どこからこの番号を知ったんだろう?」
と気になり、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを確認してみました。
すると、普段ほとんど見られることのない「特定商取引法に基づく表記」のページにアクセスが集まっていました。
さらにSearch Consoleを確認すると、このページは24時間で、
表示回数:78回
クリック数:22回
CTR:28.2%
となっていました。
ここで初めて、特定商取引法ページそのものがGoogle検索からかなりクリックされていることに気づきました。
特定商取引法ページは、サービスの販売条件や事業者情報などを確認してもらうために設置しているページです。
検索からアクセスを集めることを目的にしたページではありません。
ただ、よく考えてみると、特定商取引法ページには事業者名や所在地、電話番号などの情報がまとまっています。
営業先の情報を探す側からすると、都合のいいページとも考えられます。
今回の営業電話が、この22クリックの中の誰かによるものなのか、あるいは別の方法で電話番号が取得されたのかまでは分かりません。
ただ、新しい電話番号をサイトに掲載した直後に営業電話が始まり、同じタイミングで特定商取引法ページへの検索アクセスが増えていたことから、このページの検索結果への露出を見直すことにしました。
HTMLエンティティ化やコピー禁止だけでは十分ではない
今回改めて分かったのは、HTMLエンティティ化やコピー禁止だけで、公開した情報の取得を完全に防ぐことはできないということです。
HTMLエンティティ化していても、ブラウザ上では通常の文字として表示されます。
また、コピーや選択を禁止しても、基本的にはブラウザ上での操作を制限しているだけです。
そのため、情報を取得する方法そのものを完全になくすことはできません。
そして今回もう一つ気になったのが、情報の掲載方法だけでなく、その情報が掲載されているページ自体がGoogle検索から見つかる状態だったことです。
そこで、
「そもそも特定商取引法ページをGoogle検索に表示させておく必要があるのか?」
というところから見直すことにしました。
特定商取引法ページをnoindexに
そこで今回、特定商取引法ページに noindex を設定しました。
noindex は、検索エンジンに対して、そのページを検索結果に掲載しないよう伝えるための指定です。
ページ自体を削除したり、閲覧できなくしたりするものではありません。
サイト内の「特定商取引法に基づく表記」というリンクからは、これまで通り確認できます。
ivy webの場合、このページから検索流入を獲得する必要はありません。
必要な人がサイト内から確認できればよいため、検索結果に表示させておく必要性は低いと判断しました。
すでにGoogle検索に表示されていたため、Google Search Consoleから一時的な非表示もリクエストしました。
「情報をどう掲載するか」だけでなく「どこまで検索に出すか」
今回の件をきっかけに、電話番号や住所そのものの掲載方法だけではなく、それを掲載しているページをどこまで検索結果に出すのかも考える必要があると感じました。
事業者名や住所、連絡先などは、サービスを利用する方にとって大切な情報でもあります。
そのため、単純に隠してしまえばいいという話ではありません。
一方で、
「このページをGoogle検索に表示させる必要があるのか」
「この情報を複数のページに掲載する必要があるのか」
「必要以上に事業者情報を露出させていないか」
といったところは、一度確認してみてもよさそうです。
必要な情報はきちんと提供しながら、必要以上に露出させない。
今回の経験から、こうした視点もホームページ運営には必要だと感じました。
ホームページレビューでは検索結果やインデックスも確認したい
ホームページをチェックするときは、デザインや文章、スマートフォンでの見え方など、ページを開いて目に見える部分に意識が向きがちです。
しかし、実際にはホームページの外側にも確認したいポイントがあります。
Googleでどのページが検索結果に表示されているのか。
古いページや、検索流入を必要としないページまでインデックスされていないか。
Search Consoleでは、どのページがどんな検索から見られているのか。
今回の特定商取引法ページへのアクセスも、ホームページを見ているだけでは気づくことができませんでした。
実際の検索結果やアクセスデータまで確認したことで見つかった改善点です。
ホームページをレビューするときには、デザイン・コンテンツ・SEO・表示速度・お問い合わせ導線などとあわせて、検索結果やインデックスの状態まで確認することも大切だと思います。
ivy webでは、こうしたさまざまな視点からホームページを確認し、改善ポイントと優先順位を整理する「ホームページレビュー」を行っています。
公開後の検索状況も確認しておきたい
今回はSearch Consoleを確認したことで、特定商取引法ページに想定していなかった検索アクセスが集まっていることに気づきました。
ホームページを確認するときは、デザインやコンテンツだけではなく、Googleにどのページが登録され、実際にどのページが検索から見られているのかまで確認してみると、思わぬ改善点が見つかることがあります。
特にリニューアルや新しいページを公開した後は、Search Consoleで検索状況までチェックしておきたいところです。